代表挨拶 | 会社概要 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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社長の世迷い言 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
『建物の揺れを抑えたい!』 開発者としての私の偽らざる心境を申し上げます。 これまで夢中で数々の建物の設計に携わってきましたが、構造設計法は全て先人が用意したものであり、そこには自分の存在が希薄であることを実感させられるだけでした。 設計に夢中だった時期は、大きな建物・高い建物に強い興味を持っていました、設計を重ねるに従い、設計結果に強い疑念を持つに至りました。 建設された全ての建物はよく揺れることに気付きましたが、設計法として「揺れを抑えること」が議論されることは無かったのです。 建物の基本は住宅です。しかし、地震により多くの住宅が倒壊しているのは周知の事実です。 これは構造設計法が地震にねじ伏せられた証拠です。 自然界において動物が住居を構える草木が地震で折れ曲がったことは無く、地震で鳥の巣が飛ばされたこともありません。動物たちは守られているのであり、人間の作る建物は動物の住居に遅れをとっているのです。 「住宅を地震に耐えるようにしたい!」 これは当然の思いなのですが、『揺れを抑える』ための具体的な手段が無い状況が続き、何年もの間、じっと自分自身の不甲斐無さを噛み締めていました。 しかし、光明を見出すことが出来たのです。発想の原理は至極簡単なことでした。 「地震で建物は揺れる。極度に揺れる建物は壊れる。 それならば、揺れない建物は倒壊しないことになる。」 全く揺れない建物は無理でしょうが、揺れを小さくすることの可能性が芽生えたのでした。 草木を揺らしても短時間で動き(揺れ)は収束します。 これに対して、建物の揺れの時間はその数倍にも及びます。 それゆえに、地震時の揺れに関しては、草木と同等以上の性能を持つ建物としたいと思いました。 建物は人間の生活空間です。そして建物の設計法には、「人間の感覚を尺度とした基準こそ存在すべきである」と考えました。 この考え方で、「地震時における建物の揺れの大きさや揺れの持続時間と、人間の生理的反応には密接な関係がある」ことを解明しました。そして、揺れが少なく短時間で収束する建物は優れた生活空間であることを示しました。 これらの結果は、耐震性能の向上のみならず、住みよい建物とするには『揺れを抑える』ことが重要であることを強調しています。 揺れを制御するのは制振技術であり、今日では多くの提案がありますが、この技術については「単純なほど優れている」と私は確信しています。 当社の粘弾性体ダンパーや複合鋼板耐震壁の構造は極めて単純であり、価格、保守点検、性能、製品寿命等において高く評価できると信じています。 建物の揺れを小さくすることを目指す事は現在の設計ではごく当たり前のこととなっていますが、具体的な手段は限られています。特に戸建住宅に代表される小規模な建物においては、誰もが自由に使用できる高性能な構法はありません。我々は、大地震でも建物の揺れを抑え得る技術を供給することで、建物を草木にも負けない構造体とし、人々が安心して生活が出来る安全な居住空間を創ることに貢献したい、と考えています。。 ITSセーフティーウォール(SW)複合鋼板壁に代表される粘禅性体を使用した、当社の耐震部材は、私共の願いを叶えてくれると確信しています。 これらを多くの方々に利用して頂くための努力を今後も続けます。 |
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